データファーストな Oracle Cloud を徹底解説
基幹システムはオンプレ、営業支援システムはA社のクラウド、日報管理システムはB社のクラウド…
みたいな感じで、色んなデータがバラバラに保管されていて集計・分析できない~~という方向けに、今回は米Oracle社が提供するクラウド【Oracle Cloud】を徹底解説しました。
Oracleってデータベースの会社でしょ? 出発はそうです。今ではクラウドサービス(インフラ・アプリケーション)も提供しています。データベース出身の会社だからこそ、他社のクラウドベンダーとは全く違う”データファースト”なクラウドサービスを提供してくれているんです。Oracleの掲げる「マルチクラウド」の理念、超かっこいいです。
|Oracle Cloud の第1世代をご存知ですか?
「クラウド・コンピューティング」というのは、ネットワークを介してストレージやアプリケーション等のリソースにアクセスし利用するサービスです。つまり、様々な企業が同じ場所(リソース)にデータを預けている状態なので、セキュリティ面で若干心配が残りますよね。
一般的なクラウドベンダーであれば、ソフトウェアによる制御で対処するでしょう。しかし、データベース出身のオラクル社は、誰よりもデータの重要性を理解しています。「そんな仕組みのクラウドではダメだよね。」ということで、Oracle Cloud 第1世代のインフラから全て作り変えて、第2世代をリリースしました。
Gen2 Cloud ではクラウドコントロールコンピュータを専用のネットワークに分離することで、顧客の1つ1つの領域を守るとともに、自律型ロボットによって脅威を自動検出し破壊する機能が搭載されています。これにより、従来の課題だったコントロールコードの改ざんや脅威の拡散を未然に防ぐことができるようになりました。
クラウドってAWSや Microsoft Azure、Google Cloud と色々ありますが、正直どれも一緒だろう!って思っていました(ごめんなさい)。でもOracle Cloud は根本から全く違いましたね。これは私も調べて知り、驚いた点です。
|Oracle Cloud が提供する2つのサービス
2つあります。
Oracle Fusion Cloud Applications と Oracle Cloud Infrastructure です。
Oracle Fusion Cloud Applications はSaaS型アプリケーション群で、ファイナンスやサプライチェーンマネジメントなど5つのモジュールから構成されています。それぞれの中身について、ここでは割愛しますので、気になる方は動画でチェックしてみてください。
そして、Oracle Cloud Infrastructure はPaaS/IaaSのクラウドインフラを提供するサービスです。「OCI」と呼ばれていますが、耳にされたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。このOCIの仕組みも「データファースト」の理念のもと設計されています。
「マルチクラウド化」で分散されてしまったデータの集約、この課題を解決するために他社のクラウドベンダーとの連携を進めていたり、なんなら Oracle Cloud をそのまま貸し出す、なんてこともしています。※普通そんなことしません!
そして何より、他社と比べて圧倒的に安い。どれくらい安いのかは動画で確認してください。ビックリしますよ!
|オンプレからクラウドに移行できる?
現在オンプレで基幹システムが動いていて、これをクラウドに移行するとなった場合、インフラ部分だけクラウドに移行してもあんまり意味が無い気がするし、かといってシステムを改修するにも莫大な費用が掛かるし…で、結局ハードウェア更新で終わってしまう企業も多いのではないでしょうか。
Oracle Cloud は、アーキテクチャを維持したままクラウド化を実現できます。アドオンにアドオンを重ねた基幹システムを使い続けている企業にとっては、朗報かもしれませんね。
動画の中ではもっと伝わりやすいように図解を載せて解説しています。少しでも興味のある方はぜひ見てみてください。GOODボタンやコメントなどもお待ちしております!
弊社は国内製品・海外製品問わず幅広くシステムに関する知識を備えており、各システムを導入する前のご相談なども承っております。こちらよりどうぞお気軽にお問い合わせください。
他にも、「この用語を解説してほしい」「このシステムや仕組みについての考えを聞きたい」といったご要望をぜひ動画のコメント欄でお聞かせください。
Liber Japan 代表 岡城俊介